世間では「職歴無しが許されるのは3ヶ月まで」なんていわれています。
けどホント、就職しようにも、職歴に間が空けば空くほど再就職がしにくくて辛いんですよね。
いざ面接にうまくこぎつけても、
「この空白期間の間は何をされていたのですか?」
なんて聞かれると、口をパクパクさせてアウアウァ~ってなっちゃいます。
ということで、前職を気にされることのない介護職の中からオススメの仕事を見ていきましょう。
ニート・職歴無しにオススメの介護職とは
世の中は甘いようで甘くない。
私の友達にもたくさんのニートがいるんですけど、30才を超えるとみんなジワジワと焦ってくるんですよね。
ちょうど親御さんが年金暮らしになるタイミングになるので、今までのようにお小遣いはもらえないし、私たちもよく知っている親の介護問題に発展して来たりするわけです。
そこで仕方なく働き先を探そうと頑張るんですけど、頑張るタイミングはとっくの昔に通り過ぎていて、時すでに遅し。
腹をくくってハローワークで仕事を探そうにも、30才を超えて職歴無しの人なんて地雷案件なので、面接まではこぎつけても積極的に雇ってくれるわけではありません。
就職適齢期をすぎた無職に突きつけられる現実・・・、もう優雅に職場を選べる状況では無くなっているんです!
最初の就職先は工場か介護の2つだけ
たぶん職歴のない状態から最初の就職先で悩むのが、工場か、介護か、というところだと思います。
この2つは鉄板の誰でもウェルカム職業です。
ほかにも営業の求人が時々載っていたりするんですけど、営業職は鉄の心臓が必要になってきますので、どうしようも無い自体にでもならない限りは止めておきましょう。
物を売ってナンボの会社で、職歴無し、未経験を積極的に雇っている会社の営業なんて、どんな内容の仕事なのかがなんとなく見えてきますしね。
「死ぬ気で毎日朝礼したあとに、全力で罵倒されて終電乗れなくて。」
・・・なんてことをやりたくなければ、やっぱり工場or介護の2択からというのが一番現実的なんじゃないかなって思います。
じゃあ、両方の職場の違いを比べてみましょう。
工場は思考停止で働けるよ
工場で働くことになると、基本的には朝から晩まで機械の相手をすることになります。
溶接工みたいな現場作業ならまだ楽しいみたいですけど、機械工ならずっと機械を相手にしているだけですし、ライン工ならベルトコンベアから流れてくる仕事を延々とこなしているだけのルーチンワークです。
製品工場や食品工場のような、ところも流れ作業が多いですね。
けっこう荒っぽい人たちが多いので、ちょっとのミスで怒鳴りつけられたり、ときには裏に連れて行かれて暴力を振るわれることも。
よっぽど体力に自信があるか、メンタルが強くないと心が折れてしまいます。
介護もキツイよ
正直にいうと、介護もキツイです。
介護は生身の人間を相手にするので、ルーチンワークになることはありませんが、毎日新しい出来事が起こります。
流れ作業に身を任せていたら1日が終わる、みたいなことにはならないわけです。
あっという間に1日が終わってしまうので、職歴の無い身としては、なかなかハードな仕事といえるでしょう。
じゃあ、なぜ介護職がオススメなのか
介護は楽な仕事と思われがちですが、コンビニアルバイトなどと比べると大変な仕事です。
しかし、介護職ならではのメリットがたくさんあるんです。
- 話し相手がいる
- 人手不足
- 性格が変わる人が多い
- 面接がゆるい
- 前の職歴を気にしない可能性が高い
- スキルアップしやすい
- 時間が来たら終わりが嬉しい
- 職歴を積んだら次にいける
思いつくままにメリットを書いていったらたくさんありすぎて困りますね。
1つずつ説明していきましょう!
うーん、長いなー(汗)。。。
1,話し相手がいる
これは長年閉じこもっていたニートにとって、最高の社会復帰の練習になります。
多少ボケが入っていても相手はお年寄り。人生の酸いも甘いも噛み分けてきている年長者ですから、話しているだけで勉強になることも多いです。
職場によっては、警察官から政治家まで、幅広い職歴を持っているお年寄りたちが集まっているので、面白い必殺ネタもバンバン飛び交います。
こっちが口下手でも、勝手に喋りかけてくるのでストレスになりません。
2,人手不足
基本的にどこも人手不足なので、猫の手も借りたいぐらいの状況のところが多いです。
つまり、簡単に就職することが出来ます。
場所によってはブラックな求人もあるので、後で教える方法で回避しましょう。
能力次第になりますが、裏でヘッドハンティングや引き抜き行為もさかんに行われています。
3,性格が変わる人が多い
悪い意味じゃなくて、いい意味ですよ。
ドンヨリと暗い性格の人もかなり入ってきましたけど、1年も働いているとみんな、それなりに明るくなります。
自然と大きい声でしゃべることが多くなるので、入ってきた時は無表情な子でも、しだいに明るくなってきますよね。
「あんた変わったねー」
なんていう話は当たり前にあります。
もちろん、逆に暗くなる人もいます(笑)。
4,面接がゆるい
いくらゆるいといっても、金髪ピアスだらけで受かるという話ではないですよ。
大企業の圧迫面接みたいな、ヤバイ面接がないってことです。
「ウチで働いてくれるの!?え、いつから?」
みたいな感じです。
うちのような即日で面接OKになる事業所も多いみたいです。
参考:介護士はなぜキンパツ、ピアス、タトゥー、などの奇抜な人が多いのか?
5,前の職歴を気にしない
前職で何をやっていたかよりも「ウチで働いてもらえるのか?」ということのほうが重要になるのが介護の世界です。
面接がゆるいのと被りますけど、犯罪者でムショに10年入っていました~、なんていうことでもなければ、まず誰も気にしません。
最低限の受け答えができる人なら、基本的に問題ありません。
職歴無しからスタートするのに最高の環境です!
6,スキルアップしやすい
実務者研修(旧ヘルパー2級)や介護福祉士など、資格を取るのに学歴が必要ないので、誰でも取得することが可能です。
介護関係の資格って民間も含めるとかなり多いので、資格マニアにもおすすめです。
なぜか介護の現場では取得する気がない人が多く、働く場所によっては「資格を取りたい」っていうと上司が喜んで取らせてくれたりします。
なにげに勉強嫌いな人が集まってくる職場です(笑)。
7,時間が来たら終わりが嬉しい
これ、営業職などのハードな経験をしている人には分かってもらえると思いますが、時間が来たらカッチリ終わりっていうのは、本当にすごく嬉しいんです。
定時あがりだったら定時で終わり、残業が1時間ついても1時間働いたら終わりなんですよね。
友人に話したらビックリされて初めて恵まれた環境に気が付きました(笑)。
サビ残当たり前の介護職場も中にはあるみたいですけど、そういう職場は淘汰され始めていますし。人手不足が深刻すぎて、辞められると困るわけですから。
なので、シフト通りに仕事が終わる幸せは何にも変えられません。
8,職歴を積んだら次にいける
介護士って一つの職場にずっと留まっている人もいますけど、ジプシーのようにフワフワと職場から職場へ、街から街へと流れている人も一定数います。
介護のスキルなんて全国どこにいっても通用するし、人手が足りないのはどこも一緒なので
「沖縄の次は北海道で働いてみるか」
なんてことが可能になっている数すくない職業の一つですね。
条件の良いところへ、お給料と待遇を求めて移っていく人の方が多いかな。
社会復帰にちょうどいいでしょ?
ということで介護士になることが、職歴無しの状態から社会復帰するのに最適な仕事だということが分かってもらえましたか?
高齢化社会の影響で、これから30年のあいだ絶対に無くならないと断言できる仕事なので、「手に職」をつけるということになると本当に最高の職業だと思います。
2025年問題といって、団塊の世代の高齢者問題が控えているので、介護職になるなら今がベストな時期なんですよね。
30代ニートに超絶オススメ
これ、私の友だちにも何人か介護職をおすすめしているんですけど、30代になると普通はどこの会社も雇ってくれないんですよ。
コネがある人は別ですけどね。
なので、すなおに雇ってくれるのは介護施設くらいのものです。
「絶対に介護で働いたほうがいいよ~っ」て言っているんですけど、中々聞き入れてくれません。
5年働いてケアマネージャーの資格を取ったら、現場から離れることもできるし、そこまでいけばお給料も同世代と変わらないぐらいは貰えます。
一発逆転とまではいきませんけど、取り戻すくらいはできるんじゃないかなぁ。
普通にアルバイトやフリーターとして一生やっていくよりは将来性もありますから。
就職するときは求人サイトを使おう
ただし、ハローワークの求人で探すのはちょっと待ってください。
ほかの職種はどうなっているのか知りませんが、介護職に関しては人材派遣サイトや転職サイトのほうが特化して作られているだけあって、内容も専門的です。
もちろん、私たちも転職するときには介護求人の転職サイトに登録するのが当たり前になっています。
ただし、求人サイトを使うときには注意点がいくつかあります!
【注意点1】はじめから正社員を狙わない
正社員になるって魅力的な言葉ですけど、一回現場になれてからの方がいいかもしれません。
それにいくら良い条件でも、人によって向き不向きがあるので、最初から縛りのキツイ正社員を狙っていくのは止めておきましょう。
どうせ介護職の求人なんてほかにもたくさんあるんです。
急いで正社員を目指す必要なんてどこにもありませんよ。
【注意点3】まず派遣で働こう
職業募集は色んな形で出ていますけど、最初は派遣社員からスタートしましょう。
残業代や有給をちゃんと使える会社かどうかを見ることができますし、派遣会社が開催する無料セミナーなどでスキルを磨くことができます。
会社との仲裁も派遣会社が入ってくれるので、安心して働くためには派遣を強くおすすめします!
派遣で入って会社の雰囲気がよければ、そこから正社員になる道を考えてみてください。
これが介護士になる道として失敗しない最善策です。
【注意点2】自分を追い込んだほうがいい
ハローワークにしても、求人サイトにしても、いつでも登録できるので「また明日登録しよう」と思ってけっきょく登録しないことって多くないですか?
なので、自分を追い込むためにも即日登録してしまいましょう。
じゃないといつまでたっても前に進めないまま終わってしまいます。
今までの自分を変えるために、「今日できることは今日やろう!」です。
介護転職サイトってどんなのがあるの?
転職サイトではリクナビやDODAなどが人気ですが、あちらは一般職なので、介護専門の転職サイトを紹介しますね。
現場を知っている専門のエージェントが、就職の相談にのってくれるから安心して任せることができるんですよ。
登録してからの対応も早くてビックリするかも。
それに、就職斡旋先との信頼関係もあったりして、普通に転職先を探すよりも有利に話を進ませることができます。
まとめ
職歴無しからの社会復帰ってかなり難しいですけど、親の遺産などで食いつなぐから、ずっと働かなくていいなんて人はほんの一握りですよね。
いつかご両親が働けなくなって介護が必要になる日がくるかもしれません。
その時に介護の知識があれば、カッコ良く場を収めることができますし、なにより誰かに必要とされる仕事って本当に数少ないんです。
「ありがとう」
って心の底からいってもらえる仕事はそんなにありませんから。