「介護の仕事を辞めたい!転職したい!」
と悩む人は多いです。
ですが、いざ転職したいと思っても、具体的にどう動けばいいか分からない、そういう人も多いのではないでしょうか。
介護職からの転職、成功させるにはどうすればいいかを考えましょう。
転職したい理由はいろいろ
日々介護の現場で働いていると、いろんな不満が出てきます。
- 給料が安い
- 体力的にキツい
- ストレスが溜まる
- 人間関係が悪い
介護士の待遇改善が進んでいるとはいえほとんどの人が、まだまだ給与面で満足する額をもらっていないのが現状です。
くわえて、身体的な負担も多い介護のお仕事では、今後も体力が続くのか不安になることも。
人間関係の問題は昔からどこの職場でもよく聞きますが、ギスギスして職員同士のコミュニケーションすら取りづらくなってくると、やる気低下の原因にもなってしまいますよね。本当に...
介護職からの転職は可能?
「今までのしがらみを全部捨てて、新しい職場で心機一転頑張りたい!」
と思った時に、介護職から転職することは可能なのでしょうか?
敵を知るにはまず己から。
ということで、介護職を続けたことで身につけた長所・短所を探ってみたいと思います。
介護職で働いていたメリットとデメリット
メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
【メリット】
- コミュニケーション能力が高い
- 体力がある
- 精神的にタフである
- 臨機応変な考え方ができる
介護職ならではのメリットとして、まず「コミュニケーション能力が高い」ということがあげられますね。
どこの職場でもそうですが、円滑なコミュニケーションがとれる人間というのは、ものすごく重宝されます。
また、体力がある・精神的にタフである、というのは、じつは介護職だけではなく多くの職種で歓迎される部分なのです。
場面や問題に対して臨機応変な考え方ができることも、柔軟性のある人間として信頼されるひとつとなります。
「こんなの全然うまくできてないよー!」
と思う人もいるでしょうが、これらのスキルはほかの職種だと求められるレベルがとても低いため、元介護職経験者というのは十分戦力になりうるわけです。
【デメリット】
- 資格があっても介護職でしか通用しない
- ほかの職種に関してほとんど未経験となる
介護職で取得できる資格には、介護福祉士やケアマネージャーなどの知識と技術が必要なものもありますが、それらは介護職の中でしか通用しません。
他業種と共通しているのは車の免許ぐらいでしょうか。
高齢者のお世話がメインの仕事内容となる介護職は、営業や販売などほかの職種とかぶる部分が少なく、異業種への転職は未経験者と同じ扱いになります。
とはいえ、業種は未経験ながら社会経験は十分にあるので、新卒の子たちよりは戦力になる、という評価にもなります。
どこに転職するかが大事!異業種 or 介護職
現在働いている職場からの転職を考えるとき、
「介護の仕事そのものが嫌なのか、今の環境が嫌なのか」
をしっかりと見極める必要があります。
- 介護 → 異業種へ転職する
- 介護 → 介護のままで転職する
そして「もう介護の仕事なんて辞めてしまいたい。」と思うならほかの職種への転職を考えるべきです。
そうではなく、あなたが「今の環境で働くのがもう無理。」と思っているだけなら、ほかの施設へ転職して介護職のままで働く、という選択肢もあるわけです。
1,介護 → 異業種への転職を考える
異業種への転職を目指す場合は、多くの職種で未経験者から始めなければいけません。
介護職の中で築いてきたキャリアが活かせないから、苦労することが多くなるかも。
ですが、まったく違う仕事を一から覚えるということは新しい世界を知る機会にもなりますし、介護職にはない楽しみを見つけられるチャンスでもあります。
それに未経験者といっても、大体は長くて3ヶ月もあれば馴染めますので安心してください。
まったく違う職種の転職先を探すなら
- 飲食業やホテル業など、サービス業の会社
- 「未経験者OK」の会社
介護職で働いてきたメリットを活かすなら、同じサービス業を選ぶのもひとつの方法です。
現場で培った高いコミュニケーション力やマネジメント力をうまく活かせた場合は、早い段階でキャリアアップできる可能性もあります。
また、今はどこの職種も人手不足のところが多く、「未経験者OK」の会社もたくさんあります。
なので興味がある会社は、初めての職種でもとりあえず面接を受けてみることから始めてもいいでしょう。
転職は転職サイトを使うのがもはや常識
都市部では、就職や転職をするときに転職サイトを使うのが常識になっています。
とくに一般転職なら「リクルートエージェント」が最強といっても過言ではありません。
自分に合った職業はなんなのか?転職活動がうまくいくのか?
そういう悩みを、キャリアアドバイザーが全て手厚くサポートしてくれるんですよ。
2,介護職から介護職へ転職する
「介護士を続けたいから、ほかの施設や事業所に転職したい。」
という場合の、一番のメリットは今までのキャリアを活かせることです。
今の職場では振り向いてもらえない資格やスキルでも、ほかの施設なら歓迎されることが多々あります。
お給料など待遇の面でも改善が進んでいる会社はたくさんあるので、今のキャリアのままでより良い環境へ転職できる可能性は十分にあります。
同じ介護職での転職先を探すなら
- 医療法人や社会福祉法人など大手が運営する施設
- 入所型から通所型など、施設の種類を変える
- 福祉用具専門相談員など、現場以外の会社
介護職のまま他の会社へ転職したい場合、医療法人や社会福祉法人などが運営する施設は経営が安定していることが多いので、待遇の改善が期待できます。
今まで入所型の施設で働いていて夜勤などがしんどかった、という人は、通所型や訪問型の施設に転職するのも良いでしょう。
また、介護職は辞めたくないけど現場はもう嫌だ、という場合は、福祉用具専門相談員などの資格を取って専門の会社へ就職する方法も。
介護業界は広いので視野を広げて見てみれば、今までのキャリアを活かせる場所はたくさんあります。
介護士専門の転職サイトを使おう
「介護士って引く手あまたのはずなのに求人が少ない。」という悩みを聞くことがあります。
それって、じつは介護転職の専門サイトを見てないからなんですよね。
じつは、↓のような大手転職サイトを使えば、大量の求人から自分の好きな職場を選ぶことができるんです。。
介護職からの転職は難しくない
いざ転職を考え始めると、
「介護の仕事って特殊だから、ほかじゃ活かせないかも・・・!」
と思いがちです。
しかし、今までの職業をいかしたメリットを考えると多くの職場で通用するものが多いことが分かります。
介護職ならではのスキルは十分に価値のある物ですから。
それでは、失敗しない転職のためには何をすれば良いのでしょうか?
転職を成功させるカギは情報収集がカギ
介護職からの転職を成功させるには、情報収集が欠かせません。
今はインターネットで検索することも簡単になったので、気になる仕事や会社はどんどん調べるようにしましょう。
また、「転職先を探しているんだよ。」ということを周りの人に言っておくと、いい情報を教えてもらえるときもあります。
もちろん今の会社にバレてはいけませんが、良い転職先を見つけるには準備が必要不可欠です。
- 求人広告はこまめにチェックする
- 業界について研究する
- 新しい資格を取る
- 自分の特性を知る
具体的な情報収集の例を出しますね。
1,求人広告はこまめにチェックする
求人はタイミングがすべてです。
普段からこまめにチェックする習慣をつけましょう。
ハローワークに出されている求人や、町で配られている求人誌などを読んでいると、
- いつも広告を出している会社
- 避けた方がいい求人
を発見できたり、見分けられるようになります。
また、オープニングスタッフを募集しているところなど、より転職しやすい条件の求人を見つけることもできますね。
2,業界について研究する
異業種であれ同じ介護職であれ、業界を知ることは今後の働き方を考える上でも重要になります。
とくにまったく違う職種への転職を考えている場合は、働きたい仕事の内容や現状などをしっかり把握しておく必要があるでしょう。
面接のときにも役に立ちますし、なによりモチベーションもあがります。
あとは、新しい国の施策や新設される制度などもいち早く知っておくと良いことがあるかもしれません。
3,新しい資格を取る
資格は自分のスキルをアピールする分かりやすい武器です。
例えば、同じ介護職でも「認知症ケア専門士」「福祉レクリエーション・ワーカー」など、さまざまな現場で活かせる資格があります。
同じ介護職で転職を考える際は、資格があるとお給料のアップなどに繋がることもあるので、新しい資格を取ることも転職には有利なのです。
それから、異業種への転職の場合は、簿記やマイクロソフト検定など、簡単に取れて使い回しの効く資格もたくさんあるので検討してみてください。
より失敗しない転職のために今からでも取得できるものがないか、ぜひ調べてみてください。
4,自分の特性を知る
「敵を知り、己を知らば100戦危うからず」
という中国の古いことわざがあります。
これは、「敵を知るのも大事だけど、自分のことも知っておこうね。」という意味が込められてるんですよね。
そして、ネットには無料でできる適正診断というものがあります。
10分程度の時間がかかるものの、かなり正確な自己分析ができるので、自分のことを知りたければ一度試しておくといいですよ。
まとめ
介護職からの転職は、「転職してどうなりたいか」というビジョンをしっかり持つことが成功への近道です。
「何とかなるだろう」と後先考えずに辞めてしまっても、まだまだ再就職には厳しい時代。
とくに年齢が高い人ほど慎重に考える必要があります。
求人をチェックする習慣をつける、働きやすい業種を研究するなど、普段から転職したいというアンテナを張っていると、思わぬ好条件の仕事に出会えることも。
焦らず情報収集を重ねて、良い会社に巡りあいたいですね。
悩んでいるときは視野が狭くなるので、深呼吸してゆっくり考えてみてください。