専門学校を卒業後、期待を抱いて入ってきた介護業界。
でも、なんか思ってたのと違う。
夜勤はキツイし、先輩たちの給料を聞いたらビックリするぐらい少ない。
「このままじゃ将来が心配。付き合ってる恋人とも結婚できないし…」
介護職についている限り、こうした悩みはついてきます。
経験してみないと分からないのですが、職場によってお給料の差が激しいのも介護職ならでは、でしょう。
そこで、今回は「介護職からの第二新卒」をテーマに考えていきます。
介護職からの第二新卒は転職先が見つかるか?
最初に結論をいうと、第二新卒のニーズは十分にあります。
というのも、介護職を経験していることはプラスに働くからです。
では、どういった募集があるのか見ていきましょう。
と、その前に注意点を!
第二新卒での転職をするのは問題ありませんが、ここで失敗してしまうと次は第二新卒カードが切りにくくなります。
「まだまだ転職先なんてたくさんあるじゃん。」
というふうに軽んじて、適当な就職先に飛び込んだ挙句、転職を繰り返すのは愚行というほかありません。
私の周りでも職歴が増えるたびに就職が厳しくなっている人がいます。
転職は慎重に行なってください。
経営者としての募集
施設の管理運営、そして経営者としての募集。
こういう場合、事業所の企画運営に携わるだけじゃなく、経営者としての独立も視野にいれて仕事ができます。
未経験者の募集もしていますけど、やはり介護経験者としての資格や知識を活かせば、出世スピードも段違いになるでしょう。
ある程度の管理者として適正を求められることになりますが、頑張ればその分、年収も立ち位置も差をつけることが可能です。
スタッフを雇うことを考えると、ここが介護職の頂点ではないでしょうか。
経営者として、より多くの人と関われることを考えると、社会貢献度も一番だと思います。
介護職員からのステップアップ
【業務内容】
- 施設内イベント管理
- 金銭に関する管理
- スタッフの採用・人事労務管理
- スタッフ教育・指導・マネジメント
- ご家族様への連絡・相談などの折衝業務
- 病院や地域に向けてのPR活動・入居率アップに向けた施策の立案・実行
~マイナビ医療介護からの引用~
介護の知識は活かせますが、今までの体力勝負だった仕事内容よりも頭脳労働寄りになってきます。
デスクワークが多くなる分、管理業務が増えるのと、責任も重くなるので覚悟は必要です。
とはいっても、社内マニュアルがありますし、将来独立することを考えるとこれ以上ないぐらいの学びの場になるでしょう。
高齢者向け施設スタッフとしての募集
これから高齢者の数は増える一方なので、合わせて、老人向きの施設も増えてくることが予想されます。
例えば大手転職サイトのリクナビネクストで「シニア」とキーワードを入れて検索すれば、たくさんの職業が出てきます。
すべて介護の資格が必要というわけではありません。
しかし、介護職員としての知識と経験は評価されるポイントなので、ほかの人たちと比べると優遇されるでしょう。
シニア向けはどんな仕事があるの?
数年前はお年寄り相手の仕事というと、介護か羽毛布団、消化器系などの怪しい仕事ぐらいでしたね。
ですが、今は元気なお年寄りが増えているので、ライフワークをサポートするような面白い仕事もたくさんあります。
- 入居コーディネーター
- ライフコンサルタント
- シニアホームアドバイザー
- 就活アドバイザー
などなど、検索結果からサッと拾ったぐらいでもこれぐらいの仕事が出てきます。
ほかにもシニアインストラクターのように、これからの世の中にマッチングした仕事も増えてきていますね。
介護職員としての募集
じつは、介護士も第二新卒の募集に力を入れているところはあります。
とくに大手の場合は新卒を一から育てるよりも、少々お金を積んででも既卒を雇った方が即戦力になるわけです。
今まで働いてみて介護業界がなんとなく見えてきたあなただからこそ、新しい職場にいけば良い待遇が待っているかもしれませんよ。
また、夜勤が辛い場合は訪問にいったり、お給料が少ない場合は施設にいく、などの選択肢もありますね。
どうやって探せばいいの?
とはいえ、いい条件の求人というのは数が決まっていたり、非公開で表に出てなかったりします。
そこで、企業側も個人も、転職サイトを使ったマッチングというのが流行しているのです。
介護の資格を持ってる人の求人はとくに数が多いため、キャリアコンサルタントや転職エージェントが間に入って、仕事を探してきてくれるのです。
とくに大手の仕事になると、自社でいちいち求人管理なんてできないので、こういったサービスが一役買っているわけですね。
介護以外で、一般職としての募集
「介護士なんてやってられない。もう辞めたい!」
そういう考え方もいいと思います。
現に、介護士としての資格を持ったまま、介護関係の仕事についていない人は数十万人規模で世の中にいますから。
もし次の仕事でうまくいかなかったら介護士に戻ってくればいいだけですしね。
「手に職をつけると食いっぱぐれがなくていい」
というのは、介護士も十分に当てはまるのです。
ブランクがあっても介護資格を持っているなら雇いたい!という事業所は多いみたいですよ。
どういう仕事が向いているのか分からない
いざ転職!と心に決めて求人を眺めていても、どういった仕事に就けばいいのかサッパリ分からない。
安心してください!大体の人がそうですから。
自分でやりたいことが決まっているから離職するのならまだしも、今の条件が嫌になって辞めるのなら、もちろん次のアテなんて決まっていないでしょう。
かといって賃金の少ないアルバイトで食いつなぐと本末転倒です。
先ほども紹介しましたが、こちらでも転職エージェントが大活躍します。
とはいっても、介護専門ではなく、一般職に強い転職サイトに登録してくださいね。
まとめ
「本気で辞めたいわけじゃない。」
「でも、自分が世の中に必要とされているか知りたい。」
そういう気持ちよくわかります。
新卒で決められた会社に入ったら、死ぬまでここで働けるのか?という疑問が湧いてくると思います。
とくに介護職は、同じ職業でも働いている会社によって待遇がガラッと変わる特殊な職業です。
辞める、辞めないよりも、まずはどんな仕事が世の中にあるのか見てみましょう!