ブラック企業は数多くあれど、介護職の場合は色々な要因が重なることもあって本当にブラックだらけです。
これってどうなの?と思うことはあっても、周りも同じような環境だから、
「介護士自体がブラックじゃないの!」
ということで結論付けてしまいたくなりますよね。
ですが今回は、ブラック企業について一歩引いて考えてみましょう。
ブラックな労働条件とは
では、まずブラック企業の見分け方にいく前に、ブラックな労働条件から見ていきましょう。
つまり自分の働き方を振り返って、働いている会社がブラックかどうかを見分ける方法ですね。
- 拘束時間が長い
- 残業代が出ない
- 低賃金のまま上がらない
- 上司に精神論者が多い
- 利用者からの暴力・セクハラが多い
- 休めない
- サービス残業が常態化している
- 人がすぐやめる
もし、上記全部に当てはまっていた場合は、諦めるか、ほかの事業所に転職しましょう!
それではサラッと各解説をしていきます。
1,拘束時間が長い
なぜか始業30分前に入って掃除やチェックを終わらせておかなければいけなかったり、仕事が終わってからミーティングが始まったりと、仕事以外に取られる時間が多いです。
毎日10分時間を取られても、22日勤務で220分、約4時間弱の賃金が削られていることになりますね。年間に直すと48時間分なのでバカになりません。
2,残業代が出ない
残業してるはずなのに残業代がお給料に反映されてない。もしくは最初から「残業代出ないからね!」といわれるケースもあったり。
残業代を払うと会社が潰れるといわれても、こっちも生活がありますから。。。
3,低賃金のまま上がらない
先輩のお給料を聞いたら、新人の自分とほとんど変化なし。
- あれ、これって昇給とかないの?
- 将来が不安すぎる。
あるあるですよね。
4,上司に精神論者が多い
体調が悪いと「気持ちが緩んでる!」といわれ、悩みを相談すると「気持ちの持ちよう!」といわれる。
1,2回ぐらいならいいんですけど、ことあるごとに言われると参っちゃいます。
※ブラック上司については、後述でも詳しくやります。
5,利用者からの暴力・セクハラが多い
施設内で職員の立場が弱く、何かされても問題にできないケースが多いことも。
今ではあまり聞きませんが、それでもたまに耳にします。
6,休みが取れない
最後に有給取ったのっていつだったっけー?というぐらい有給が取りにくい、もしくは認められない。
自主的に取りにくい空気にされてるのも困ります。
もし有給をとって旅行にでも行こうものなら、みんなから袋叩きにあうんじゃないか、という雰囲気のところもありますよね。
7,サービス残業が当たり前になっている
「仕事終わってからアレやっといて〜」
ん・・・?仕事が終わってから?それって2時間ぐらいかかるんですけど・・・?
なぜか当たり前のように毎日頼まれごとをされたり。
8,人がすぐやめる
新しい人が来ても一週間も持たずに辞めていって、教えても無駄だなぁと思うように。
しだいに同期や古株がやめていって、いつの間にか火が付いたような忙しさに目が回る毎日。
最後は、自分も倒れたことをキッカケに辞めてしまって・・・。
ブラック事業所の見分け方
ブラックな労働条件がわかったところで、次はブラック労働者を生み出すブラック事業所の見分け方です。
程度の問題とはいえ、どこもブラック気味なので、諦めながら許せるところで妥協するか、ホワイト気質な大手病院経営の事業所に空きがでるまで待つか、だと思います。
- 絶えず求人情報を出している
- 求人のお給料やたら高い
- 面接官の態度が悪い
- 職員の笑顔が少ない
- 内定したら即日勤務
- 求人のお給料がウソ
- 企業理念がフワッとしている
面接前に分かるところをまとめたので、就職・転職のときの参考にしてみてくださいね。
1,絶えず求人情報を出している
ハローワークにいくと、いつも同じような顔ぶれが並んでいますね。
前に上司が「宣伝のために出してるんよ。」と言っていましたが、真偽の程は不明です。
ただ分かるのは、つねに求人を出していないと、その事業所は回らない、ということです。
2,求人のお給料がやたら高い
こちらも先ほどのずっと出ている求人と近いものがあります。
同じ地域なのに周りから比べて設定給料が高い場合は、よく注意して見たほうが良いです。
ただの優良求人の可能性もあるので悩むところです。
3,面接官の態度が悪い
トントン拍子に面接まで来れたのはいいけど、なぜか面接を担当してくれる人の態度が悪い。
忙しそうに貧乏揺すりをしたり、めんどくさくてしょうがないというような態度。
面接の担当者に余裕がないのでしょう。
その人の性格もあるんでしょうけど、危険な予感がプンプンしますね。
4,職員の笑顔が少ない
こんにちわー、と面接会場に向かったら、職員さんがぶっきらぼうで笑顔が少ない。
緊張してるのかな?と思っても、こっちの方が緊張しているだけで、向こうは平常運転なわけです。
笑顔が少なくなる理由なんて大体予想はつきますから、十中八九でブラックでしょう。
5,内定したら即日勤務
「よし、君に決めた!」
内定をいただいたのは嬉しいけど、話もそこそこに「今日から働けるよね?」ってニッコリ。
そこまで人手が足りてないんですか?って思わず聞きたくなります。
6,求人のお給料がウソ
面接のときに初めて明かされる真実!
求人に出されているお給料は、残業をフルで入れたときの金額で、さらにいうと残業代も経費削減で出されていない。
こういう事業所も減っては来ましたが、まだまだあるようです。
ウソが分かった瞬間に、履歴書を返してもらうぐらいのことはしても良さそう。
7,企業理念がフワッとしている
人が育つ職場です!
助け合いながら仕事をしています。
みたいなフワッとした求人広告だけしか書かれてないパターンの事業所も、意外と危ないかも。
そういうところは、額縁に書道で「やる気」とだけ書かれた額縁が飾ってあったりしそうですよね。偏見ですけど。。。
上司がブラック化させるパターン
一度だけ私にも経験がありますが、せっかくホワイトな職場だったのに、なぜかブラック体質な上司が来て、職場自体をブラックに変えてしまうことがあります。
こうなったらさっさと転職してしまうのが一番ですね。
- 自己啓発本をこよなく愛している
- 恫喝・ヒステリーがものすごい
- つねに体育会系のノリ
- 人によって態度が変わる
- 上に媚びて、下に強い
- 有給休暇を取らせない
- パート・派遣は使い捨て
大体の場合は、いきなりブラックに走ることはなく、事前に兆候がみえるようです。
気がついたら離職準備を進めて、いつ何があっても大丈夫なようにしておきましょう。
1,自己啓発本をこよなく愛している
自己啓発が悪いわけじゃないんですけど、自己啓発が好きな人って自分以外の他者に努力を求める傾向が強いです。
「ジョ◯ズはこういうときに、◯◯といっていた。」
「松下幸◯助は、人を育てろ!といっていた。」
などと急に、偉人の言葉を借りて喋りだしたら、すでにブラック予備軍だと思いましょう。
2,恫喝・ヒステリーがものすごい
普段はいい人なのに、スイッチが入ったら暴れだす人もいますね。
こういう人って大抵は、心の底で人のことを見下しているからこそ罵倒したりできるわけです。
職場の雰囲気もピリピリするし、スタッフも徐々にストレスが溜まっていきます。
3,つねに体育会系のノリ
気合で乗り越えて!なんて言われても意味が分からないし。。。
自分に気合を入れるのはわかりますが、なぜ私にも気合を求めてくるのでしょうか。
こういう人は筋道を立てて現場を回せないので、無駄が多い分、サービス残業が増えたりします。
4,人によって態度が変わる
Aさんは影響力が強いから敬語でしゃべって、Bさんは仕事ができないからタメ口でしゃべる。
でも、仲がいいからタメ口とかじゃないんです。
いい年をして、職場のみんなに対して同じ態度を取れないのって、すごく子供っぽいと思うんです。
5,上に媚びて、下に強い
少しでも自分より権力を持っている人や、利用者さんの家族に対しては、ヘコヘコしちゃうのに、アルバイトや派遣の人に対してはすごく横柄な態度。
まぁ、それでも現場が回ればいいかな、と思っていた時期が私にもありました。
6,パート・派遣は使い捨て
パートさんにしても、派遣さんにしても、
「いつでも辞めさせることができるから!」
という信条で接しているのが透けて見える人。それって人としてどうなの?
そもそも辞められても代わりがこないわけだし、正社員と同じ扱いで考えてほしいです。
7,有給休暇を取らせない
何かに理由をつけて有給を取らせない人。
会社で決まっているわけじゃなくて、自分の判断で取らせないって言い切っちゃう人。
「有給は遊ぶためのものじゃないんです!」
という言葉を聞いて絶句しました。
どんな用事だろうと、代わりが見つかるまで許可しないところもありますよね。。。
まとめ
介護はブラックだと思います。
ですが内容はさまざまで、ブラック企業ランキングにノミネートされる会社の営業よりは全然マシだとも思っています。
電話機を腕にガムテープで固定されて、泣きながら電話をかけるようなことはありませんからね。
って、うーん・・・、こういう話になると自虐的になってしまいます。。。