今はまったく違う仕事をしているけど、介護職へ転職したい、という人が増えています。
異業種からの転職でも大丈夫、今の介護業界は未経験者や初挑戦の人でも採用してくれる会社がたくさんあります。
でも、失敗しない介護職への転職のためには、いくつかポイントがあるんですよ。
介護職へ転職したくなったら
まず、転職はメリットだけではありません。
- お給料が一時的に下がる
- 新しい仕事を一から覚えることになる
- 今までのキャリアを活かせない可能性もある
など、環境が変わることでデメリットも発生します。
安易にほかの仕事へと移っても、これらマイナスの部分がしんどくてやっぱり続かない、ということも。
転職を考えたときは、上のようなデメリットがあることも承知で慎重に考える必要があります。
介護職の場合、「新しい仕事」と言っても誰にでもできる作業が多く、そこまで苦労することはないでしょう。
お給料が下がることは仕方ないですが、今の介護職は自分の努力次第でどんどんキャリアアップが可能なので、がんばり次第では昇給や昇進も望めます。
介護職ではこんな人を欲しがっています!
- やる気のある人
- 人と向き合うことが好きな人
- 社会人として最低限のマナーがある人
- 真面目な人
まず、やる気がある人は大歓迎です。
事務や営業と違い、高齢者のお世話がメインの介護職では、みずから前向きな気持ちを持って仕事に取り組める人が喜ばれます。
同じように、高齢者と向き合って気持ちを汲み取り、より良いお世話のできる人も重宝されます。
お話をするのは高齢者の方だけではなくそのご家族など、幅広い場面でマナーが問われるのも介護のお仕事。
挨拶ができる、身だしなみに気を遣うなど、社会人として最低限のマナーを身に付けていることが求められます。ですが、ほかのお仕事をされていたなら当たり前のことばかりなので、あまり身構える必要もないかもしれませんね。
無断欠勤しないなど、仕事に対して真面目であることももちろん当たり前ですが、特に介護職だからこうでないといけない、というものはありません。
ほかのお仕事と同じように、やる気があってしっかり働けること、これが一番大切なことです。
求人情報はどこで探す?
求人を探す、と言うとハローワークに足を運ぶのが一般的ですね。
今は求人専門の窓口を設置している市町村も多く見かけるようになり、介護職への関心の高さが分かります。介護職への転職を希望する人向けの説明会などを開催しているところもあるので、気になったら行ってみるのも良いでしょう。
また、町中で配られている無料の情報誌なども、今は介護職の求人がたくさん載っています。
無料で求人を出せるハローワークと違い、情報誌は会社がお金を払って掲載をお願いしているので、「この会社ハローワークでも見たな」というところは積極的に良い人材を募集していると考えて良いでしょう。
条件の良い求人はどんどん決まっていくので、気になるところがあったらまず面接からでもお願いしてみたいですね。
介護求人サイトを活用しよう!
最近は、介護職への転職を専門に扱う「介護求人サイト」がインターネットにたくさん登場するようになりました。
それだけ、介護業界への転職を希望する人は多いんですね。
介護転職サイトは、都道府県別に求人が載っているのはもちろん、オープニングスタッフの募集などの情報もいち早く紹介されています。
- 介護職の求人の数が多い
- 登録している人だけが見られる非公開の求人もある
- 介護職の仕事について詳しい解説がある
- 介護職への転職のノウハウが載っている
- 希望を聞いて合う会社を探してくれるマッチングサービスもある
- 資格取得をサポートしてくれるところも
まず、介護職を専門に扱っているので求人の数は何処よりも多いです。
やる気のある人材が欲しい会社はこのような専門のサイトに求人を出していることが多く、サイトによっては登録している人にしか公開しない案件もあります。
介護業界について詳しいスタッフが運営しているので、未経験者向けには仕事に内容や資格の説明、転職のノウハウなども載っているので、見るだけでも勉強になることも。
また、運営している会社によっては、専用のスタッフがあなたの希望に合った会社を探してくれるマッチングサービスもあり、失敗しない転職を望む人には最適です。
最近では、資格を取得するためにお金を出してくれる会社も出てきました。これなら、未経験者でも安心して働けますね。
「志望動機」はとっても大事!
介護職で働きたい理由もきちんとあって、興味のある求人を見つけたら、まずは履歴書を送りますよね。
志望動機の欄は、上記のことを踏まえてなるべく前向きな言葉で書くようにします。
- 人の役に立つ仕事がしたいと思ったから
- これからの社会にとって意義のある仕事だと思ったから
- 父母や祖父母のお世話をしていて介護の仕事に興味を持ったから
- 人に喜んでもらえる仕事だと思ったから
など、介護職で働きたいという気持ちを積極的にアピールしましょう。
さらに、「介護の仕事をやってみたいんです!」だけより、今の仕事で培ったものを介護のお仕事で活かします、と述べると説得力が出て良いと思います。
- 「飲食業で働いていましたが、人と触れ合う仕事が好きなので介護職をやってみたいと思いました」
- 「調理の仕事をしていましたが、お客さまのためを考えて作ることが楽しく、介護の仕事ならもっと喜んでもらえるかもと思い応募しました」
- 「誰にでも分かりやすい説明が求められるホテルのフロント業務をこなしてきたので、高齢者の方々との会話には自信があります」
介護業界は未経験であっても、社会人としてほかの会社で働いていたことは「そこで学んだものがある」とプラスに受け取られます。
あなただけの経験をアピールして、介護職でも力を発揮できる人材と思われたいですね。
こんな転職はダメ!
早く新しい職場を探したい!と焦ってしまうと、条件などをきちんと確認せずに決めてしまい、後で後悔することになります。
「夜勤なし」で入ったつもりが・・・
「求人には「勤務時間は18:00まで」とあったので夜勤はないものと思って入社したが、実は「研修期間が終わったら夜勤の勤務もあり」という条件だった。面接でも確認しなかったため、入社後に初めて知った」
求人の情報は隅まで目を通すようにします。「勤務時間」の欄に日勤の時間しか書いてなくても、実際は「入社後三ヶ月からシフト制での勤務に移行」となっていたり「研修期間だけ日勤」となっていたり、細かい変更が記載されている場合があります。
仕事の内容がドライバーに変更!?
「デイサービスの求人で、仕事の内容は「利用者さんのお世話」と書いてあったので現場での作業だと思い応募したのに、入社してみると送迎車のドライバーだった」
「仕事の内容」とひと口に言っても、「利用者さんのお世話」も「送迎車のドライバー」も会社の考える「仕事」に含まれます。
もし「利用者さんのお世話」とあいまいな書き方がされていた場合は、面接の時に具体的にどんなことをするのかしっかり確認しましょう。「こういうことをするんだろうな」という思い込みは危険です。
また、採用した時と会社の事情が変わり、入社後に仕事の内容が変更になる場合もあります。
あまりにも自分の意に沿わないことをさせられる場合は、「採用された時と仕事の内容が違う」といさぎよく辞めてしまいましょう。
自分ひとりの力では限界も・・・
転職活動は、求人を探すことから履歴書の提出、面接の日取りの決定など、やることがたくさんあり時間がかかります。
テンポ良く順調にいけば良いですが、履歴書に記載ミスがあった、面接で断られたなど、なかなか進まないこともあるかもしれません。
また、仕事の内容や勤務時間、待遇など、介護職の世界に不慣れな場合は良い条件を判断する基準が分からず悩むことも。
もしひとりの力に限界を感じたら、上記に述べた介護職専門の求人サイトを頼ってみるのもひとつの方法です。
効率よく転職活動を進めるために、自分に合ったやり方を見つけてくださいね。
まとめ
今の介護業界は異業種から転職してくる人も多く、人手不足が続く施設や事業所ではどこでも歓迎されます。
介護求人サイトなど、介護職への転職を応援する会社も以前よりずっと増えました。
求人の数が多いのでどこでも働ける!と思ってしまいますが、しっかり地に足をつけて働いていくためには、失敗しない転職活動が何より大切です。
信頼できる情報を使って、自分のやる気を受け止めてくれる良い会社を見つけましょう!